寝ても覚めても映像翻訳

海外在住の映像翻訳者による雑記です。

ラストスパート

昨年の9月末から担当していた華ドラのゴールがようやく見えてまいりました。いやはや、長かった!そして10月に購入した中国時代劇のムック本たちが、船便で到着したのが今日。おそい…おそすぎる…今まさに最後の担当話に取り掛かっているというのに。

 

とはいえ、今後の勉強に隅から隅まで読みますとも!取引先の担当者様が過去に担当なさった作品も、私のデビュー作も掲載されておりましたので(ありがたや)、しかと写真を撮って取引先にお送りいたしました。我ながらウザい奴…。いえしかし、新人だからこそ実力以外のところでは常にあらゆる愛をアピールせねば、と思うのです。はてさて、これが吉と出るか凶と出るか。そういえば、久しくおみくじを引いてないなぁ…。

 

最終話を目前にして作品のことを知り尽くすと、登場人物の「好みの顔ランキング」や「お似合いカップルランキング」なんかが頭の中でグルグルを回り始めます。映像翻訳というのは、面食いにとっては理想の職業TOP5に入るのではないでしょうか。フフフ…。ラストスパートを前に、この数か月間(に拝んできた美男子の数々)を振り返るとなかなか感慨深いものがあります。

 

何というか去年は、「ダメ出し食らったらどうしよ」と先方からのチェックバックにビクビクしながら変に意識して翻訳をする節がありましたが、年が明けてからはそのビクビクが「私達は一緒に良い作品を作り上げていくチームなんだ」というポジティブ思考に昇華されていった気がいたします。このマインドセットをキープしながら、今年もよいお仕事ができますように。

 

それから、今年も懲りなく本ブログにお越し下さった皆様にひとつお断りを。翻訳のコツですとか、「なるには」系のヒントですとか、SST操作などのスキル系の記事は、素晴らしい先輩翻訳者様たちが惜しみなくシェアしてくださっています。私はそのような人様のお役に立つ情報を全くシェアできないド新人ですので、どうかご容赦くださいますよう。今年も相変わらず、あくまで個人的な記録として、果てしなくチープな「いち翻訳者の心の旅」を垂れ流してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。