寝ても覚めても映像翻訳

海外在住の映像翻訳者による雑記です。

続く孤独

手と手が触れてドキッ…見つめ合ってキュン…相変わらず、顔を赤らめながら(←ウソこけ)純度の高い華流ドラマの世界に浸っています。

 

作業中の作品は2人体制で翻訳を進めているんですが、このお仕事の話を頂戴した時、真っ先に頭に浮かんだのが「おぉ、これは先輩の翻訳者に色々教えてもらえるかも!」というイヤラシイ期待でした。そして次に浮かんだのが「あのシーン、笑えますよねえ」「〇〇の訳語、どうしました?」「✕✕役の俳優さん、△△とデキてるらしいですよ」「ウッソー!」「☆☆、絶対整形してますよね」なーんて、和気あいあいと盛り上がる私たちの姿。ああ、やっと同業者の方とキャピキャピできる!

 

…と思っていた私がアホでした。お取り引き先に問い合わせると、「もう一方の翻訳者様と連絡が取り合えるのは緊急時のみ」とのこと。うっうっ…仕事を始めてもなお、孤独に耐え忍ぶ日々が続くのか。その一方で、「もしかして私、ものすごく非常識でバカ丸出しの質問をしたんじゃ・・・」とよぎる不安。

 

スクール時代から、「このへんの事情ってどうなんだろ」と思うことがあっても「言わずとも察してください」的な空気を感じる事が多々ありますが、そういうのをとことん知り尽くすには一体何年かかるのでしょう。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥とはいうものの、「オバトラ=当ったり前のことを聞いてくる面倒くさいヤツ」というレッテルを貼られたらおしまいです。嗚呼ジレンマ…。そんなみみっちい心配をしてる暇があったら翻訳の腕を上げろっていう話ですが。

 

こんな時、横のつながりを渇望するものです。スクール時代はクラスメートが何人かいらっしゃったんですが、皆さまそれぞれ別の道に進むことになり、結果として物好きな私だけがボッチでこの業界に。己との戦いが続きます。

 

孤独に疲れた時、頭の中で流れるのは↓。リッキー・マーティンのむんむんフェロモンに&#@%*…(バタッ)


Ricky Martin - Nobody Wants to Be Lonely (Video (Duet Radio Edit))