昨年ご縁をいただいた重訳作品に新邦題&新字幕がついて映画祭で上映された、という情報をしばらく前にキャッチしまして、最近ちょこっと検索してみました。すると、筋金入りのファンの方による、このような趣旨のご感想が。
「配信の字幕もフレッシュで好きだったけど、今回は原語からの翻訳だから重みが全然違ったし、英語からの翻訳でしっくりこなかった部分も腑に落ちた」
…うわああああああ、そういうことですよね…。分かる人には分かってしまう。どんなに全力を尽くしても、かゆい所に全く手が届いてなかったわけです。そりゃ、英語スクリプトはあっちこっち端折ってるでしょうから致し方ないと言ってしまえばそれまでですが、何とも申し訳なく、情けない。
こんな時こそポジティブに、「フレッシュ」の定義をみてみましょう。(え?)
新しいさま。新鮮なさま。(明鏡国語辞典)
新鮮でさわやかなさま。生き生きしているさま。(精選版 日国)
①新鮮なさま。清新なさま。②コーヒー・紅茶用のミルク。主に関西での表現。(大辞林)
①新しく生き生きしているさま②コーヒーに入れるミルク状ももの。(デジタル大辞泉)
そうか、私はコーヒーとか紅茶に入れるミルクだったのか。鮮度が命ってことですかね?となれば、鮮度が落ちたら最後、ただ朽ち果てていくだけ…
こういった感想はめったに得られませんので、大変ありがたきものです。その一方で、重訳の難しさについて改めて思い知らされた一件でした。