寝ても覚めても映像翻訳

海外在住の映像翻訳者による雑記です。

ひたすら待つ

スクールでお世話になっていた頃に、講師の先生からいただくはずの課題のチェックが結構遅れたことがありました。最初にお聞きしていたスケジュールに比べて大幅に延びているうえに、先生からは音沙汰ナシだったもので、不安になったクラスメート同士で相談会をしたものです。

それが不安を解消するどころか助長するという負のスパイラルに陥り、
「先生は急病で倒れられたのではないか」
「ご家族に不幸があったのではないか」
「台風でご実家が倒壊してしまったのではないか」
「いや、ラグビーW杯の応援で燃え尽きてしまったのかも」
「学校がつぶれたとか?」(←失礼すぎる)
「夜逃げしてたらどうしよう」(←オイ)
「単純に忙しくされているだけかも」(←これが正解)
と、あらゆる仮説がどんどんエスカレート。今なら笑ってしまいますが、当時は真剣に頭を抱えていました。忍耐力に乏しいくせに想像力がたくましいと、いいことありません。

 

そして時は経ち、現在トライアルのお返事待ちです。全力を出し切ったので悔いはありません。去年のような変な妄想もしてません。それでもやはり、ただ待つのが苦手です。日々ドキドキとソワソワが募ります。

 

気持ちを切り替えて、「待つ」以外のことをして気を紛らわせようと心がけていますが…メンタルの乱れは運転に出るものですね。先日子供たちを連れて外出した先の駐車場で、後方不注意で人様の車にぶつけてしまうという大失態をやらかしてしまいました。

 

「…できたの、この傷かな?」くらいの軽いスクラッチでしたし、ぶつけたお相手が絵に描いたような紳士(しかもハンサム)だったので大事には至りませんでしたが、その方の車に猛ダッシュして平謝りしながら、手の震えが止まらないこと。あちらに気の毒に思われるほどに縮み上がってしまいました。

 

ということで大人しく自宅にて映像翻訳関連の書籍を読み返し、年甲斐もなく少女漫画を読んで甘~い世界を堪能し、写経をし、ひたすら映画・ドラマ鑑賞をしながら現実逃避物語の世界に浸っています。

 

それでも、ただ待つことがもどかしい。スタートラインはすぐ目の前。だけど、まだ立てない。立てるかも分からない。映像翻訳に対する溢れんばかりの情熱だけが、行き場を失っています。

 

今月のテーマソングは、とりあえずこれで!↓


待つわ  あみん