寝ても覚めても映像翻訳

海外在住の映像翻訳者による雑記です。

麗しのキャサリン妃

来たる4月29日は、ウィリアム王子とキャサリン妃のご結婚記念日ですね。おめでたい日に便乗して、おめでたい私のキャサリン妃モリーズを綴ってみようと思います。

 

思い起こせば2011年のあの日、私は友人宅で行われた結婚式生放送鑑賞会(という名目のただの女子会)に招かれていました。ホスト役の友人は筋金入りの王室マニアで、コーヒーテーブルに「HELLO!」誌のロイヤル・ウェディング特集号の数々をドサッ!観賞用のプロジェクターが壁一面にドーン!と、ここぞとばかりの気合いの入れよう。知り合いもそうでない人も、シャンパンを飲みながら和気あいあい。「なるほど、王族の結婚式というのはこうやってお祝いするものなのか」と素人(?)ながらに思ったものです。まだカミングアウト前だったイアン・ソープ氏の「カモフラージュ用の彼女」にもお会いしました(ソープ氏も結婚式の招待客でしたね!)。配偶者やパートナーたちは、必然的に近所のバーに繰り出して時間潰し。すみませんね…

 

ゲストが到着するところからテレビ放送されてたんですが、女子たちは口々に「〇〇の人ね」「✕✕伯爵よ」と、セレブにとっても詳しい(そして私は、負けた気がして悔しい)。ウィリアム王子が到着して教会に入る前に髪がやや乱れるシーンが映ると「オー、ゴッド!誰かウィルの髪を直してあげて」と要らぬお節介を焼き、キャサリン妃が到着して顔がアップにあると「あの眉毛の書き方、完璧だわ」など、もう皆さん言いたい放題。あーだこーだ、ずーっとおしゃべりをしていました。

 

当時の私は、コモンウェルスの国に住む一般市民はイギリスの王族に対して畏敬の念しか抱いていないという甚だしい勘違いをしていたので、結婚式がまるっきりゴシップとガールズトークのネタになっているのを目の当たりにして衝撃を受けたものです。同時にあの夜、この先ずっと民衆から余計なお世話を焼かれていく人生を選んだキャサリン妃に対してミーハー・スイッチがカチッ!っと入ったのでした。

 

時は流れ2020年、キャサリン妃はまるで良質なワインのように、年を重ねるごとに美しさに磨きがかかるばかり。そのエレガントなお姿を追いかけるうちに、すっかり大ファンになってしまいました。私のように、キャサリン妃のお写真を拝見するだけでも「はぁ~キレイ♡」と幸せな気分になれる方にオススメしたいのがコレ↓

 

 

whatkatewore.com

 

キャサリン妃のお召し物を紹介する、健全な追っかけウェブサイトです。その名も、どストレートに「What Kate Wore」。管理人のスーザンさん、毎回キャサリン妃が公の場に登場するやいなや超光速で記事をアップしていらっしゃいます。すごい。(メーガンさん派の方には「https://whatmeghanwore.net/」もありまっせ)

 

一番面白いのが、賞賛とダメ出しが入り乱れるコメント欄。庶民の皆さんがファッションポリスさながら、未来の英国王妃に(愛を込めて)ズバズバ言いまくります。生の英語から色々な表現が学べるので喜んで読みあさっていますが、いつだったかキャサリン妃のツヤツヤ髪に対して放たれた「Hair Porn!」というコメントが忘れられません。へ…ヘア・ポルノ?初めて目にしましたが、エクスタシーを感じちゃうくらい素敵なヘアスタイル、という褒め言葉…でいいんですかね?これが本当のロイヤル英文法か。あ、文法ですらなかった。

 

…おっと、語り始めると歯止めがかからなくなりますので、キャサリン妃ネタはこのへんで。BBC様、キャサリン王妃が誕生した暁にドキュメンタリー制作の企画がありましたら、日本語字幕はぜひわたくしめに!🔥