寝ても覚めても映像翻訳

海外在住の映像翻訳者による雑記です。

スポッティングの裏定義

映像翻訳用語のひとつ「スポッティング」について。

 

私は映像翻訳の勉強を始めるまで、この業界における「スポッティング」という言葉の意味を知りませんでした。わりとテクニカルな言葉ですしね。スポッティングと聞いて思い浮かべるのは『トレインスポッティング』(’96)ぐらいしかなかったような。ですが、こちらの生活でspottingという単語を使ったことはあります。今でも、たまに使うかも。

 

どんな意味があるか、ですって?それは、あの…その…あれです。デリケートゾーンからの微量出血、です。light bleedingのことを、spottingといいます。生理が始まる時はスポッティング、妊娠初期の出血もスポッティングです。イメージとしては、ちょっとショーツが汚れる程度のポツ、ポツとした出血が、スポッティングです。はい、ごめんさない、もういいですよね。

 

そんな感じなので、講座中に先生が「スポッティング」という言葉を使うたびに、涼しい顔で聞き入るフリをしながら脳内では「プププ」ってなってました。だって、連想するなっていう方が無理なんですもの…。不真面目な受講生ですみませんでした。だからトライアルのお返事が来ないんですよね。

 

さて、清く正しく美しいスポッティングに話を戻しまして、私はこの作業、大好きです。スポッティングっていう言葉の響きも、同じくらい大好きです。諸先輩方がブログで「スポ」とか「スポ取り」とかいう書き方をしているのを拝見するにつけ、「カ、カッコいい…」とシビレちゃいます。いつか言ってみたいです、「はぁ、今日はスポ取りで一日つぶれてしまいました~」という夢のような言葉を。

 

そんな日が訪れるんでしょうか…。トライアルのお返事待ち、かなりの長期戦に突入しています。桜咲く、サクラサク、SAKURASAKU、念じて待ちます、いつまでも。